起業の仕方コンサルのアンサーブです。

 

起業時によくある相談が、発注した企業との間の揉め事です。

・納期までに商品を納めてくれない

・やると言っていた業務をやってくれない

など、主に業務委託契約かなと思われる契約について揉めていることが多いです。

 

法律的な観点から私は申し上げることは出来ませんが、

主な原因は、

・契約書がない

・契約書があっても大切な部分が欠落している

・法律の相談が許される顧問弁護士がいない

と私は捉えています。

 

例えば、HPの制作に関して、

・納期が遅れてるけど、相手に損害賠償を請求できる?

・完成前に全額入金の依頼がきたけど、入金しなきゃいけないの?

・著作権は制作業者側にあるの?発注側にあるの?

・依頼したHPと全く違うHPが納品されたけど、修正依頼を出したら断られた

など、本当に様々な揉め事に関する相談が入ってきます。

 

私の回答は毎回同じなのですが、

「なぜ、業者に仕事を発注する前に契約書を弁護士に確認しなかったのか」

です。

 

「仕事を発注する=資金を使う」という認識が少なく、

30万円・50万円といった金額を契約書無しで支払う起業家があまりにも多すぎます。

もちろん、相手の企業が善良な企業であれば問題ないのですが、

中には善良でない企業が存在するのも事実だと思います。

 

契約書を作成しなかったり、契約書について弁護士に確認を取らないことは、

「太平洋を手漕ぎボートで横断する」くらい危険を伴う行為と言えると思います。

実際、太平洋を手漕ぎボートで横断するのは可能だと思いますか?

私は不可能とは言いませんが、生きて渡れる可能性は極めて低いと思います。

 

そうです!日本の起業家が生き残れる可能性が低いのは、

太平洋を手漕ぎボートで横断しようとするからとも言えると思います。

 

なぜ、日本において(世界を知っているわけではありませんが)弁護士の活用が

ここまで進まないのか。。。。

どうしても「弁護士=争いが起きてから」という間違った教育の賜物とも言える

風習が根強く残っているからでしょうか。。。

 

私は起業を志す方に「予防法務の重要性」をかなり説明します。

・契約書の重要性

・顧問弁護士の役割

を説明させて頂くと、起業家の方々はかなりの確率で顧問弁護士を探されます。

 

業者へ発注する際には弁護士が必要不可欠なのです。

 

では、なぜ弁護士でないといけないのか。。。

 

相手方と揉めた時に相談できるのが弁護士だけだからです!

企業において、契約書を作成している行政書士や司法書士はたくさんいます。

 

しかし、最後までその契約書において最後まで責任を取れるのは、

弁護士だけなのです。

 

従って、起業家の方々にも「弁護士の重要性」をご説明しています。

 

起業を目指す方々だけではなく全ての企業にも言えることですが、

「業者への発注=弁護士に確認」の風習を作りたいと切に願い、

無駄な争いが世の中からなくなればいいと考えています。

 

資金が乏しい起業時に、無駄な紛争に巻き込まれたり、

損害を負わないようにするためにも「弁護士の有効活用」を

ぜひご検討下さい。