起業される際は、いろいろと支出がかさむので、無駄な支出は控えたいものです。

 

会社設立で30万円、HP制作で30万円、名刺等の印刷で10万円などなど、

最初の諸経費で100万円は超えてくるのは容易に想像できます。

 

支出を抑えるために「会社設立0円」や「格安HP制作」などを

インターネットで検索したくなる気持ちは分かりますが、本当に大丈夫ですか?

 

格安外食チェーン店の裏側を想像してみて下さい。

某牛丼チェーン店の冷凍肉をレンジでチンしただけの牛丼、

某回転ずしチェーンのロボットで成型したシャリに、ネタをのっけただけの寿司、

某ファミレスのリン酸塩で肉の分量がカサ増しされたハンバーグ、

などなど、安いものには必ず「ワケ」があります。

 

もちろん「安い=悪い」と言いたいのではなく、必ずワケがあることを理解して頂きたいのです。

 

例えば、

「会社設立0円」は、設立に必要な実費20万円ほどは必ず必要ですし、

「格安HP制作」は、希望のHPを作成することは困難です。

 

会社設立0円は、よく税理士の先生がインターネットで広告を出されています。

これは会社設立に要する報酬が0円というわけで、実費20万円ほどは必要です。

また、会社設立報酬を0円にする代わりに、税理士との顧問契約が必須となっています。

場合によっては、1~2年ほどが経過すると一般的な会社設立費用よりも高くなります。

 

格安HP制作に関しましては、制作実績が少ないHP会社がよく広告を出しています。

初期制作費が0~5万円ほどに設定されていますが、テンプレートに言葉を埋め込むだけですので、

ご自身の希望のHPとはかけ離れたものになるのが一般的です。

また、月々の管理費が2~5万円に設定されているところも少なくなく、

場合によっては5~6年の長期契約を強制している企業も未だに存在します。

 

 

このように「格安」「無料」と謳う業者には必ず「ワケ」が存在するのです。

全員が慈善事業ではなく、ビジネスを行ってるわけですから、当然の事です。

「格安」や「無料」というキーワードで見込み客を集め、

結果的に高額の契約を締結させるという、ビジネスモデルを構築しているわけです。

 

起業する際にはお金がないから安いところに依頼したいという気持ちは十分に理解できます。

しかし、長期の分割契約は結果的に経営を圧迫する可能性があることも視野に入れなくてはなりません。

 

私が実際に聞いた話ですと、「会社設立0円」の税理士に会社設立を依頼したところ、

本店住所地を間違えて登記されてしまい、修正を依頼したところ別途の費用を請求された例もあります。

 

「会社設立0円」を謳う士業の多くは、

(1)広告をたくさん出している

(2)無資格者である事務員がヒアリングをしたり、書類を作成している

(3)有資格者と1回(契約時のみ)しか会えない(2回目以降は別途料金の例も!?)

(4)必要のない別契約を強制され、結果的に高額になる仕組み

などの特徴があります。

 

「格安HP制作」を謳うWEB会社の多くは、

(1)広告をたくさん出している

(2)テンプレートに写真と文字を埋め込むだけ

(3)月々の管理費が高額(月5,000円を超える管理費は意味不明)

(4)ご自身が欲しいHPとは違うHPしか作れない

などの特徴があります。

 

結論としましては「初期費用が安いところは結果的に高くなる可能性が極めて高い」ということです。

 

起業するということは、全てにおいてご自身の責任となります。

成功しても、失敗してもご自身の責任です。

初期費用の金額だけに踊らされて契約するのではなく、

必ず将来的な合計金額まで考えたうえで契約されることをお薦めいたします。

 

 

ご不明な点は、起業の仕方コンサルの弊社までお問合せ下さい。