ここ最近、芸能関係を賑わせている清水富美加さんの問題について、いくつか質問を受けましたので少しお話したいと思います。なお、法的な問題は詳細が分からないので法的な見解ではなくビジネスを行う企業として考えていきたいと思います。

芸能界は本当に「契約の問題」が内在していると思います。
有名な話としては韓国の「東方神起」の契約問題からの分裂があり、そのほかにも韓国では、腰フリダンスで一世を風靡した「KARA」、弊社がお手伝いしていた「block.b」など契約問題で揉めることは日常茶飯事です。

<目次>

1.信仰の自由について
2.契約について
3.契約を解除をするには
4.まとめ

1.信仰の自由について

日本国憲法20条にて信仰の自由は全員に認められています。
「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。 いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。」と定められています。

従って、清水富美加さんがどのような宗教を信仰しようとも誰も止めることはできませんし、制限をすることもできません。

従って、宗教団体「幸福の科学」の教えを清水富美加さんが信じることは全く問題がないと考えられます。

2.契約について

一部報道によりますと、清水富美加さんと所属事務所との契約は2017年5月末までとのことです。

この問題が発展したのは2017年2月10日頃でしたので、2月末日までに清水富美加さんは「契約は更新しません」と所属事務所に書面にて告知すれば特に問題がなかったと思います。

CM契約中であったために違約金が発生する可能性もありますし、映画の公開も予定されているとのことですので、今後の展開が気になって仕方ありません。

3.契約の解除について

信仰の自由はあるにせよ、契約期間中に全てを投げ出すのはいかがなものでしょうか。

今回の問題は「契約の解除方法」に問題があると思っています。
これは清水富美加さんだけではなく、全ての企業に共通するものだと思います。

やはりビジネスを行っていると契約の途中解約はどうしても起こりうるものです。しかし、解約を言い出した方には「誠意をもって対応する」マナーが必要であると思います。

今回の清水富美加さんの一件では、清水富美加さんがきちんと対応していればほとんどの問題を解決できたのではと感じます。あくまで予想にすぎませんが、教団と教団の顧問弁護士が「〇〇すれば大丈夫」とのアドバイスをしたことにより、問題がこじれてしまったのではと感じています。

このままでは多額の違約金を清水富美加さんが負担することになるような報道がなされていますが、この問題の解決は長い時間を要するのではないかと思います。

4.まとめ

芸能界は確かに少し特殊な業界かと思います。
しかし、ビジネスという業界であることに違いはありません。
契約を解消する場合は、きちんと話し合いを行い、解約までの期間や手順をふまないと多額の違約金を背負う可能性がありますので、十分にご注意下さい。