多くの経営者とお話させていただく機会がありますが、稼いでいる経営者の資質については以前のコラム「優秀な経営者に必要な7つ資質とは?」に掲載いたしました。

起業を考えていらっしゃる方から「経営者の資質がないと感じるのはどんな場合か」とのご質問を頂きましたので、今日は「経営者の資質がない方」の特徴をお話したいと思います。

あくまで弊社が考える経営者の資質がないパターンになりますので、ご了承願います。
経営者の資質がない

1.書類処理ができない

経営者には様々な書類に目を通す必要があります。
契約書・請求書・発注書などなど、膨大な書類を処理する必要があるのです。

秘書を雇うとか、総務部(管理部)的な部署を設置する場合は別ですが、多くの起業家は起業したての頃は経営者が書類を直接処理することになると思います。

従って、経営者として書類処理ができない場合は、取引先に多大な迷惑をかけることもあるでしょうし、郵送された書類に目を通さないと自社に多大な損害を与える可能性もあります。

結論として、書類処理ができない方は経営者として資質がないと言えるでしょう。

2.レスポンスが遅い

経営者は、同じように多くの経営者と連絡を取り合う事が多いと思います。
中小企業やベンチャー企業が大企業に勝てる一つの理由に、「決断の早さ」があげられます。

しかし、中にはレスポンスが非常に遅い経営者がいます。
レスポンスが悪い事は、取引先にも迷惑をかけることを理解されていないのでしょう。

仕事や会合の関係ですぐに回答できない場合もあるでしょう。
その場合は「2~3日中に回答します」などと一定の目安を設け、その間に回答することができれば特段の問題が発生することは稀です。

結論として、「レスポンスが遅い」経営者は、経営者としての資質がないと言えるでしょう。

3.見栄を張る経営者

本当の意味で成功している経営者は、見栄を張りません。
見栄を張る経営者は「リア充」を演じているとみられることが多々あります。

特に、各種SNSで
〇いつも同じポーズで写真を撮る
〇いつも満面の笑みで写真を撮る
〇高価な物を写真に写るように配置する
など、無駄な見栄を張ることは、経営者としての資質を疑われます。

結論として、見栄を張る経営者は、経営者としての資質を疑われると言えるでしょう。

4.感情的になる経営者

ビジネスは時に理論だけで動くものではありません。
経営者の感覚で動く事も多々あると思います。

しかし、取引先に対して論理的ではなく感情的に動くことは経営者としての資質はないと言えると思います。

取引先に対して感情的に接する事は企業にとってマイナスに作用する事がほとんどです。

結論として、感情的(論理的ではない)な発言をされる方は経営者としての資質はないと言えるでしょう。

5.義理人情に欠けている経営者

企業を経営する事はキレイごとだけでは経営できないと思います。
特に、取引先との関係は論理的思考だけでは経営できないと思います。

これは偏見かも知れませんが、女性経営者には「義理人情」が欠けている方が多いように感じています。女性はおっしゃっていることに間違いはほぼないのですが、「それだけではビジネスは難しいのではないか」と感じてしまいます。

ビジネスは相手があって初めて成立します。
ビジネス相手に対して、一定程度の義理人情は必要であると考えます。

結論として、義理人情が欠けている方は経営者としての資質に疑問が生じてしまいます。

いかがでしたでしょうか。
あくまで私の受けた印象ですので、統計などではありませんが、参考にしていただけますと幸いです。

著作:㈱アンサーブ